首のない子供

仕事帰り
当然日は暮れ
あたりは薄暗い

チャリで走っていると、
前方に後ろに子供を載せたチャリが
ゆっくりと走っている。

少しずつ接近

速度が遅いので、
抜こうと思ったが、
道が狭いので、
道が広くなるまで
その子供を載せたチャリの
真後ろを走行することにした

しばらく走りながら感じる･･･
前方のチャリの子供が不自然だ

よ～く見ると
子供の首がない！

ドキッとしつつ、
先日熱にうなされたせいで、
とうとう非科学的なものが、
儂にも見えるようになったか！
と思った

しばらくして
道が広がったので
前方のチャリの隣へ

子供は･･･
首を真っ直ぐ下に垂らせて
寝ているだけだった
ごく普通の親子チャリ

非科学的なものを
少し信じかけた
自分を恥じる

やっぱり所詮、
こんなもんかぁ～